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定年後の人生に活きる中学生時代のしくじり

しくじり人生

定年後の新たな挑戦は、過去の経験や教訓を活かし、新しい未来を切り拓く絶好の機会です。何もまったく新しいことを考える必要はありません。あなたが中学生時代に経験し身に着けてきた事の中で、これまでサラリーマン時代に活かしてこなかったものがあるはずです。

それはある意味、中学生当時としては「しくじり」ともいえること。
あなたは大人になるにつれ、そのしくじりたちに蓋をして表にでないようにしてきました。しかし、そのしくじりたちはこれからの定年後の人生を歩むのに役に立つことが多いものです。

私のこの記事があなたの定年後の人生を考えるにあたっての参考になることを願っています。
そう、あなたは何も新たなことへ挑戦するのに際してもあらたな学びは必要ないかも?
すでにあなたの中学生時代に身に着けたことも多いのですから。

中学生時代の記憶:小さな身体と大きな夢

1955年、田舎の長男として生まれた私は、周囲から「跡取り」としての期待を一身に背負って育ちました。しかし、中学生に入学した時の身長は139cmと非常に低く、家族や友人からも「小さいね」と言われることが多く、いつもバカにされるのではないかという不安を抱えていました。両親も心配し、栄養豊富な食べ物を考えてくれたりしましたが、身長が伸びる気配はありませんでした。

バスケットボール部との出会いと挑戦

小学生時代によく遊んだ先輩がいたこともあり、周囲の「バスケットボールをやると身長が伸びる」というアドバイスを信じてバスケットボール部に入部しました。しかし、バスケットボールはこれまでやったことのないスポーツで、果たして自分にうまくできるのか、本当に身長が伸びるのかという疑問は尽きませんでした。また、途中で投げ出して家族に迷惑をかけるのではないかという不安もありました。

1年生で入部した部員は30名もいましたが、3年生になると4人だけが残りました。その4人の中に私も含まれていたのは、何よりも努力を重ねた結果でした。全体の練習が終わったあと、一人で校庭の松の木の枝に向けてジャンプ練習を続けたのです。目標を高く設定し、最初は手に届く高さから始め、徐々に高い枝に挑戦し、最終的にはバスケットボードに届くようになりました。この成果によって、背の高い選手に阻まれないジャンプシュートが成功し、自信をつけることができました。

この経験が私の人生における初めての大きな挑戦となりました

ひょうきん者としての人気とその裏側

教室ではひょうきん者を演じ、例えば「門構えに倒れると書いて、モーパッサンと読む」などのギャグで笑いを取り、友人たちの人気者となっていました。笑ってくれる友人を見ることで、自分が周囲に受け入れられていると感じることができたのです。しかし、内心では勉強がうまくいかないことに対する焦りや、好きな女の子に「好きだ」と言えない自分の弱さに対する悲しみを感じていました。

おそらく私はみんなの視線を集めることで自分の存在価値を感じていたのでしょう。裏返せば他人に認めてもらえなければ自分の存在なんてないのだ、という恐怖感にも近いものではないでしょうか?

そのような気持ちからサラリーマン時代にも上司や同僚から認められなくてはいけないという気持ちで自分を叱咤激励していたのです。その片鱗は中学生時代から現れていたのです。

勉強と未来への挑戦

中学に入学して初めての実力テストで、学年の真ん中程度の結果だったことは大きなショックでした。小学生時代は勉強がよくできていたため、自分は上位に入ると思い込んでいたのです。この結果により、勉強に対する自信を失い、成績が振るわないまま日々を過ごすことになりました。親からは「いい学校へ行って、いい会社に入る」ことの重要性を繰り返し聞かされていましたが、成績が悪い私にはその道は遠いものでした。

しかし、入学試験の結果だけで合否が決まる高専の制度を知り、そこに希望を見出しました。親の期待に応えつつ、自分の未来を切り拓くために、私は高専の受験を決意しました。勉強に対する情熱を再燃させ、過去問をひたすら解き続け、見事に合格することができたのです。

このことは人生で初めて自分で考え、調べて決めたことだと感じています。

自分で決めたことって、やり遂げる執念に違いが出るような気がします。

このことがサラリーマン時代に上司や同僚に自分の存在を認めてもらう礎となったのです。

中学生時代のしくじりとその影響

中学生時代のしくじりは、勉強に身が入らなかったこと、ひょうきん者を演じ過ぎて同級生を傷つけてしまったこと、そして、家族や親しい人たちへの感謝の気持ちを素直に伝えられなかったことなど、様々あります。しかし、これらのしくじりはすべて、未来の自分が経験することに繋がっているのです。

例えば、バスケットボール部での経験は、努力と継続の大切さを教えてくれました。身長のハンディキャップをジャンプ力でカバーし、最後まで諦めずに続けることで成果を出すことができたのです。この経験は、その後のサラリーマン生活での仕事においても多くの困難を乗り越える力となりました。

中学生時代のできごとがその時だけで終わるものではなく、自分の考え方や行動の基準となり大人になってからの自身の判断の糧となっていることがわかります。

中学生時代の経験が未来に与える影響の考察

中学生時代は、人格形成の重要な時期であり、そこでの経験はその後の人生に大きな影響を与えます。この時期に学ぶことは、単なる学問だけでなく、社会性や対人関係、自己肯定感の育成など、多岐にわたります。例えば、部活動での経験は、協力やリーダーシップ、忍耐力などを養う絶好の機会です。また、友人関係や初恋などの人間関係は、感情の成熟を促します。

また、この時期に経験する失敗や挫折は、自己成長の糧となります。失敗を経験することで、自己分析や反省、改善の方法を学ぶことができ、未来の挑戦に対する準備が整います。私自身の中学生時代のしくじりや成功体験も、現在の私を形成する重要な要素となっています。

自己肯定感と未来への希望

中学生時代に自己肯定感を高めることは、その後の人生において非常に重要です。自己肯定感が高い人は、困難に直面しても自分を信じ、前向きに対処する力を持っています。逆に、自己肯定感が低いと、困難に対して無力感を感じやすくなり、挫折しやすくなります。私自身も、バスケットボール部での経験を通して自己肯定感を養うことができました。

とはいえ、周囲の目を気にすることからなかなか自分で選択し決断することができない状態でした。会社生活の中では重要なポイントのように思えますが、定年後の自分が中心となるべき人生を選ぶ際には参考とはなりにくいものです。

中学生時代の自分へのアドバイス

もし中学生時代の自分にアドバイスを送るとしたら、自分で考えて自分で決めることの重要性を伝えたいです。周囲の目を気にせず、自分の意思で行動することが、自分自身を成長させる鍵です。また、思ったことを素直に表現することも大切です。自分の感情や意見を伝えることで、自分という存在が確立されます。

そして、今の自分に対しても同じアドバイスを送りたいです。過去のしくじりを思い出し、それを教訓にして、これからの人生をより豊かに、自分らしく生きることが大切です。定年後の生活に不安を感じるかもしれませんが、今こそ自分を解放し、新しい挑戦を楽しむ時なのです。

読者へのメッセージ

この記事に共感を得ていただけたのでしたら、あなたもご自身の中学生時代を思い出し、その経験から学んだことを今一度考えてみてください。過去のしくじりは決して無駄ではありません。それは未来への教訓となり、新たな一歩を踏み出す力となります。定年後の生活に不安を感じることもあるかもしれませんが、今こそ自分らしく生きるチャンスです。自分の意思で行動し、思ったことを素直に表現し、新しい挑戦を楽しんでください。

過去の経験から学び、未来への希望を胸に、一歩一歩進んでいきましょう。あなたの人生は、あなた自身が創り上げるものです。特に定年後の人生は。自分らしく、堂々と歩みましょう。

人生を輝かせるために個性を磨きましょう!

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