定年後に起業しました。

【結婚相談所を始めました】
定年後、妻と一緒に何かできないか?
そんなことを考えて、妻に
「何かやってみたいことある?」
と聞くと
即座に
「探偵か結婚相談所!」
とはずんだ声が聞こえてきました。
探偵か・・自分が寒い夜に張り込んでいる姿を
想像してしまいました。
そうか。
なんだか結婚相談所の方が他人様の幸せに
貢献できそうな気がしたので、
そちらを選びました。
多分、妻は探偵をやりたかったのだろうと
想いながら・・
【調 査】
結婚相談所を始めるにあたって、どこの連盟や教会に加盟するかを考えました。
そして選んだのは会員数が最も大きなところ。
やはり、お世話するなら会員の方が多い方がいいですもんね。
そして、駅近くに事務所も借りて、華々しくスタート!
すると、最初に立て続けにお二人の方にご入会いただきました。
これは勢いがあるなぁ!
この調子で会員様が増えて行くと忙しくなりそう!
と思っていましたが、それから一ヶ月たっても、2か月たっても一向にご入会いただく方が増えそうにありません。
これがご祝儀相場ってやつなんでしょうか?
借りた事務所のお隣の方も一生懸命あちらこちらに声をかけていただきましたが、
なかなか増えません。
今から思ってもあの、最初にご入会いただいた二人はなぜだったのか、わかりません。
最初に価格設定が難しかった記憶があります。
後発での参入なので、低めに設定すると先輩の相談所の方からそんなに安くしてはいけない!とご指導を受けました。
でも、あとで確認してみると価格設定が高いので敬遠された方は多いようです。
最初私たちも連盟なり協会を選ぶときに、複数のところで説明を受けました。
すると、集客はそれほど難しくはないようなイメージで受け取りました。
これはあくまでも私の感覚なので勝手にそう思っただけなのでしょうが・・
【反省!】
やはり難しいですね。
申し込む側にたてば、それなりに高額のサービスを、見ず知らずの人から受けたいとは思いませんよね。
5年目になる今も集客には苦労していますが、
なんとか黒字にはなってきたところです。
サービス業って大変です。
ものを売るのではなく、自分たちを売るわけですから、ある意味自分が商品なんですものね。
それこそ自分に自信がなければ、そんなところにお客様は来ていただけません。
私はサラリーマン時代の経験から、お客様に来ていただいてからの信頼関係の構築には自信があったのですが、一からお客様を集めるところの経験はなかったのです。
今から考えると無謀なことをしたもんだと反省しています。
昔の知り合いからもよく言われました。
180度違う業界へよく足を踏み入れたなぁって。
最初はその意味がよくわかっていませんでしたが、
ようやく最近になってわかるような気がします。
先ほども述べましたが、
5年が経過してなんとなくこの業界の事情も分かってきたような気がします。
退職金も使い果たしましたので、ここからが正念場。
つらいこともありますが、月並みですが、やっとお相手が見つかってご成婚された会員様や結婚式にお招きいただいたときなどはやはり嬉しいものです。
途中は「大丈夫かなぁ」と思ったときもありましたが、今はやってよかったと思います。
来年もこのブログで結婚相談所の話題に触れられるように頑張ります!
【よく考えましょう!】
そうそう、私の教訓ですが、連盟や協会の方々は簡単そうに説明していただきます。
でも後で考えると厳しいこともおっしゃってます。
私は説明を聞いていない!と思たっと気もありましたが、
聞いていないのではなく、聞かなかったのですね。
なんだか人間って自分の都合のいいように解釈するもののようです。
ですから、あなたがこれはいい!と思われたものでも
一歩客観的に考えることが大切だと思います。
説明されている条件が自分にあっているのかどうか?
自分のこととしてとらえられるかどうか?
「自分なら大丈夫!」と言った根拠のない自信だけで判断していないか?
長年サラリーマンを経験してきた自分を私は過信していました。
だって管理職として経営サイドにも関わっていたのですから。
でも、結論は
「それがどうした!」
です。
「お客様第一」と唱えることは簡単ですが
実際にお客様目線で考えることの難しさを今、実感しています